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   第3回 厚生年金受給者協会の活動について
 縁あって思いもかけず厚生年金を受給することになり、11年が経過しました。私は熊本県の教育行政及び教育機関に37年ほど勤務しました。定年退職まで地元に昼間いたこ とがなく、地域の方々に溶け込むことはありませんでした。暫くは青天井でやれやれこれ で命の洗濯が出来るなどと考えていましたが、月日がたつにつれてこれで良いのか、何を すれば良いのか、指針が見当たらず些か我ながら情けない思いをしていました。或る町の 広報紙を見ていましたところ、郷土史の勉強会を発足させたいので一緒に勉強しませんか との記事が出ていました。私も日頃から歴史には多少の興味がありましたし早速参加しま した。遺跡の見学や各種研修会等に参加しましたが、特に研究会が力を入れたのは古文書 (近世)の解読でありました。女童教草・肥後物語・諸職往来・商売往来・江戸往来・両 肥大変記(雲仙岳噴火記録)・細川藩事彙・井田衍義・地教用節等を学びましたが、中で も特に時間をかけて勉強したのが「町在」でありました。この町在については、後に町よ り助成金を頂いて、5年間かけた解読の結晶を出版することができ、15人の仲間が真剣 に打ち込んで勉強したことが良い記念になりました。この勉強会は今日まで続き、更に現 在は町長からの委託を受けて、町立郷土資料館の整備を行っている次第です。
 この間に郷土史研究会の仲間から、医師会が准看護婦養成学校の面倒をを見てくれる人 を捜しているがどうかとの話が持ち上がり、学校なら過去の経験が生かせると思い引き受 けました。勤めてみると若い人たちに久方ぶりに会うことができ自分自身も若返ったよう な気がしました。それと同時に給料から厚生年金の掛け金を引かれるではありませんか。私は公立学校共済組合からの年金受給者なのにおかしいと思い、社会保険事務所に問い 合わせましたところ、公務員が退職後65歳までに厚生年金受給対象事業所に1年以上勤 務すれば厚生年金が支給されるとのことでした。金額は兎も角大変有り難いことでした。
 そして今から丁度10年前看護学校に勤務中に、厚生年金受給者協会の松橋町部会をつ くろうということになりました。所謂発起人といわれる人達から、世話人として参加しな いかとの誘いがあり了承し発足をしました。部会発足から都会長としてお世話をすること になり現在まで続き、また平成9年からは県の会長を引き受けている次第です。現在会員 は全国で百五十二万五千人、九州で二十五万人程です。これらの人々が加入されている全 国厚生年金受給者団体連合会と各都道府県厚生年金受給者協会では、下記のような活動を 展開しています。即ち活動方針として、経済状態が厳しさを増している中で、年金制度の 長期安定と豊かな年金生活を求めて活動を続けています。その主な事業として

 1 会員増強運動
社会保険事務局・社会保険事務所と協調し、年金受給者集団指導等の事業に積極的に関与し、新規受給者の加入について努力し、事業の推進に努めます。また女性会員に配慮し事業を進めて参ります。
 2 陳情活動
平成12年度には、介護保険制度が実施されことや医療保険制度の改正があり、このため高齢者の負担が増加し、年金の実質的な価値が目減りしています。全厚連は、年金受給者の立場から高齢者の中でも特に低所得者層に対する特別な措置を求め、積極的な陳情活動を行って参ります。
 3 広報活動
それぞれの地域に合った広報計画、広報月間等を設けて団体の目的や事業の広報を行っています。また12年度に設けた全厚連ホームページの掲載内容を、年4回更新して会員に最新情報を提供して会員の増強を図ることにしています。
 4 スポーツ・レクリエーション活動
ゲートボール大会にグラウンドゴルフ大会や会員親睦研修旅行及び囲碁大会等各種のスポーツやレクリエーション活動を行っていきます。
 5 地域社会貢献事業
ボランティア活動として、清掃活動等の地域奉仕を行って部会間の親睦をはかることは高齢者の生き甲斐として意義ある活動として進めて奉ります。

 このような諸活動を通じ会員の皆さんの豊かな知識・技術等の経験を生かして地域のた めに奉仕することが出来るのは、お互いの生涯学習としてまた地域社会貞献として大いに 生き甲斐のある素晴らしい活動ではないでしょうか。
 厚生年金協会は各種の活動を通じて会員の皆さんの、より健康的でより楽しい老後を共 に明るく過ごすために努力をしています。
 どうぞ厚生年金受給者で協会に未知入の方々が趣旨をご理解頂いて協会へご加入下さる ことを祈っています。
 数は力と幸せです。一人でも多くの方が入会されることにより、年金受給者の潤いのあ る豊かな生活が益々広がることを期待しています。
関連サイト
 全国厚生年金受給者団体連合会 http://www.zenkouren.or.jp/
 都道府県協会 http://www.zenkouren.or.jp/todofuken/0td_map.html
 熊本県厚生年金受給者団体連合会 http://www.zenkouren.or.jp/todofuken/td_43km.html



●所在地

〒862-0951
熊本市上水前寺1-4-10
ソレイユヒロ上水前寺
TEL 096-383-4914
FAX 096-383-4914

●会  長

濱田 勝
(現・熊本ユネスコ協会副会長)
●支部組織

 熊本東支部・熊本西支部・八代支部・天草支部・玉名支部

●会員数(平成12年4月1日現在):28,571名

●会  費:
年間2,000円


事業
 好評ふれあいの旅

 熊本県厚生年金受給者協会では、春と秋の国内・海外旅行を実施しています。平成 5年4月に始まった国内旅行( 1泊 2日)も、平成12年 4月には第 8回目 3泊 4日「高野山と那智の滝」のゆとりあるふれあいの旅を実施。 300名の参加がありました。
  1年遅れの平成 6年 9月からは海外旅行、「北京・上海」 3泊 4日の旅が始まり、35名の参加がありました。年々参加される方々が多くなり、第 7回目の平成12年 9月は中国シリーズ第 3弾「香港・マカオ」の旅でしたが、参加者も90名余り、現在13年度への企画に追われています。
 また、支部組織下にある33部会のうち約20部会でも、日帰り・ 1泊旅行などを実施。夕食時での余興(踊り・カラオケ・手品)等、ふれあいの旅のなかで、参加したそれぞれの会員の生きがい・健康づくりが生かされています。



 スポーツ大会とボランティア活動

 県主催のゲートボール大会・熊本西支部のグラウンドゴルフ大会など(部会主催のスポーツ大会ではグラウンドゴルフが特に好評)夫婦参加が目立ちます。また、お昼の食事も体を動かした後だけに、食欲旺盛、若いもんに「まけとられん」の合い言葉が聞こえてきます。
 ボランティア活動は女性優位、女性会員のリードで落ち葉散る公園や公共施設内の庭など、数時間もあれば塵ひとつない公園・庭に変わります。汗を流したあとの晴々とした顔が印象的です。



 サークル活動に見る生きがい

 熊本県厚生年金受給者協会は、天草をかこむ海、四季おりおりの草花を見せてくれる雄大な阿蘇と、自然環境にめぐまれていますが、海釣り・歩こう会と郊外活動も活発です。各部会では、会員のなかから選ばれた委員の方々を中心にサークル活動が活発です。また、囲碁・将棋・健康リズム体操・麻雀・カラオケと屋内での活動も活発です、栄養の話・保健の話と講話も好評です。


 会員には特典が盛りだくさん

 熊本県厚生年金受給者協会では、全厚連の会員サービスのほか、つぎのような特典があります。

1.機関紙『受給者だより』(県内版年 4回発行)、
     『こうねんのひろば』(全国版年 4回発行)、
     『年金べんり手帳』(12月発行)。

2.熊本岩田屋ではAZカード(現金カード)を発行、
  年会費 1,300円が無料。

3.お買物ではクリーニングのシロヤ・メガネのヨネザワ・
  ベスト電気で補聴器関係等3%〜20%の割引があります。

4.県内の宿泊も菊池・阿蘇・天草・本渡・人吉・水俣・
  玉名・山鹿等温泉地で10%〜20%の割引があります。

※詳しいことについては入会時に県事務局へお尋ねください。
 
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