ところが2年ほど経ち、その先輩が秋の読書週間に珍しく来館され述懐されたことは、濱田君退職後の読書を楽しみにしていたが、残念ながらいざ退職したらそれができない、やはり忙しくても現役の頃から読書を続けていなければ退職してすぐ読書三昧などできないねと。
退職してからあれをしよう、これもしようと考えてもやはり現役の頃から忙しい中に続けることが大切だということを、私自身も良く分かりました。読書に限らず総べてそうだと思います。現役の頃から定年後のことを考え自分にあったことを、継続して進めておくべきでしょう。
「小人閑居して不善を為す」と言う言葉があります。一人自宅で過ごすのもよいでしょうが、それでは折角の知識や経験が死にます。現役で勤務中は、地域社会の諸行事や活動に何一つ参加できなかったことで疎遠になっていたのを、自ら積極的に地域社会に溶け込んで行くことが大切と思います。私の場合定年退職後、郷土の歴史を勉強しようかなと思っていたところへ、町広報紙で郷土史研究会の会員募集を知り、それに参加したことが第二の人生を大きく展開させてくれました。
知人友人が多くなり、更には仕事まで斡旋してくれ、お陰で厚生年金を受給することになり、引いては受給者協会のお世話をすることになり、県下3万人の会員の皆さんと生き甲斐をともに享受している次第です。 |
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