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   第1回 前 を 向 い て 歩 こ う
 早いもので定年退職してからもう16年が経過しました。戦前お役人の恩給支給年限は、当時の平均寿命から大体15年で死亡するであろうということで計算されていたようなことを、先輩から聞いたことがあります。私の年齢では戦前なら既に鬼籍に入っている年齢ですが、医学の進歩のお陰でその年齢を越えてボランティア活動に、老後の生き甲斐をしみじみと感謝しながら過ごしています。
 30数年昔県立図書館で読書推進活動に従事していたころ、先輩の中学校長先生から、「濱田君、僕は今毎月楽しみで図書を購入している。今は多忙で読書ができないが、定年退職をしたら思い切り読書したい」とのことでした。
 ところが2年ほど経ち、その先輩が秋の読書週間に珍しく来館され述懐されたことは、濱田君退職後の読書を楽しみにしていたが、残念ながらいざ退職したらそれができない、やはり忙しくても現役の頃から読書を続けていなければ退職してすぐ読書三昧などできないねと。
 退職してからあれをしよう、これもしようと考えてもやはり現役の頃から忙しい中に続けることが大切だということを、私自身も良く分かりました。読書に限らず総べてそうだと思います。現役の頃から定年後のことを考え自分にあったことを、継続して進めておくべきでしょう。
 「小人閑居して不善を為す」と言う言葉があります。一人自宅で過ごすのもよいでしょうが、それでは折角の知識や経験が死にます。現役で勤務中は、地域社会の諸行事や活動に何一つ参加できなかったことで疎遠になっていたのを、自ら積極的に地域社会に溶け込んで行くことが大切と思います。私の場合定年退職後、郷土の歴史を勉強しようかなと思っていたところへ、町広報紙で郷土史研究会の会員募集を知り、それに参加したことが第二の人生を大きく展開させてくれました。
 知人友人が多くなり、更には仕事まで斡旋してくれ、お陰で厚生年金を受給することになり、引いては受給者協会のお世話をすることになり、県下3万人の会員の皆さんと生き甲斐をともに享受している次第です。
 また、ユネスコ運動も在職中に、熊本ユネスコ協会を再建し、教育界は勿論、経済界や財界の著名人と知り合いになり、「国際理解と国際協力」をモットーに推進し、二度と戦争の無い平和な世界を維持して行くために、現在も関係者の方々と努力をしているところです。いづれにしても教育行政に長く携わった経験が、定年後も役に立ったことと、自ら地域社会に飛び込んで地域の人々と交わり、且つ教えを乞う姿勢が今日の私を形作っているのではないかなと思っています。
 これからも生ある限り、少しでも身近なところからのお役に立てるように、今までに得た知識・経験等を活かし、更に研鑚を積んでいきたいと考えて行動している今日この頃です。
 
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